火災は増加、救急減少 鈴鹿市消防の昨年出動状況 三重

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市消防本部はこのほど、令和6年1―12月の火災・救急出動状況速報を発表。火災出動件数は52件で、前年比6件増加。救急出動件数は1万1247件で、前年比385件(3・3%)減少した。

火災種別の内訳は建物火災が22件(前年同)で全体の42・3%を占めた。そのほか、車両火災が9件(17・3%)、林野火災が2件(3・9%)。主な出火原因の上位はたき火14件、コンロ3件だった。

火災による死者は3人で前年比3人増、負傷者数は1人で前年比3人減となった。

一方、救急出動件数の事故種別ごとの内訳は、急病が最多の7659件で前年比256件減少し、全体の68・1%を占める。

搬送人数は1万417人で、前年比338人減少したものの、2年連続で1万人を超えた。そのうち、56・5%が軽傷者だった。

担当の中央消防署植村正樹副署長は「救急車の適正利用など、SNSやホームページでの啓発発信に力を入れていく」と話した。