【亀山】パリで活躍する世界的パティシエ青木定治氏と亀山ブランド認定商品「おおきに上煎茶」の生産者「伊達丸亀製茶」(三重県亀山市辺法寺町)の伊達亀嘉さん、妻のエリンダ幸江さんは16日、同市役所に櫻井義之市長を表敬訪問し、同製茶が生産した同上煎茶を材料に青木氏が手がけた新作ショコラ「フロランタン・ショコラ・テ・ヴェール・カメヤマ」を披露した。
青木氏(55)は、お菓子の本場パリに拠点を置く「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」のシェフパティシエ。日本人として世界で注目されているパティシエの1人。
一方、伊達さん(69)は、茶生産農家の2代目として約9ヘクタールの茶畑で、緑茶、番茶、ほうじ茶、紅茶などを生産しこれまで、全国茶品評会で農林水産大臣賞や国産紅茶グランプリなど受賞。市は令和3年度、「亀山べにほまれ紅茶」を、同5年度には、「おかげさま特上煎茶」と「おおきに上煎茶」を市のブランド商品として認定した。
青木氏が令和4、5年に続き、同製茶の茶葉を材料に手がけた3作目の新作ショコラの焼き菓子は、ナッツに砂糖、バター、粉砕した茶葉を混ぜ入れ、キャラメル風に仕上げたサブレ。表面にはホワイトチョコレートをかぶせている。
試食した櫻井市長は「素材の茶葉が引き立つ味と、ほのかなお茶の香りが絶妙でおいしい」と話した。
新作ショコラは、6個入り3240円(税込み)。今月18―2月14日まで名古屋市中村区のジェイアール名古屋タカシマヤで開催する、世界中のショコラが集う祭典「アムール・デュ・ショコラ」で限定販売する。同社オンラインでも購入できる。
亀山ブランドアドバイザーの犬飼奈津子さんは「青木氏と伊達さんとのコラボを手がけて3回目となります」とし、「商品を販売することで、亀山のお茶を全国の人に知っていただきたい」と話していた。