新型コロナウイルス対策の助成金を不正に受給したとして、津地検は19日、詐欺の罪で、鈴鹿市一ノ宮町、三重労働局元非常勤職員森本利彦容疑者(53)と四日市市七つ屋町、海上運送会社「タカトモ」代表岡孝典容疑者(48)を起訴した。
起訴状などによると、2人は令和2年5―8月、同社の従業員を休業させたように偽装した書類を提出し、三重労働局から雇用調整助成金(雇調金)と緊急雇用安定助成金計約220万円をだまし取ったとされる。
森本被告は当時、三重労働局の非常勤職員で、社会保険労務士として同社と顧問契約を結び、雇調金の申請などを代行していたという。地検は2人の認否を明らかにしていない。