逃走車10キロ以上逆走か 亀山の新名神逆走6台が巻き込み事故

【新名神高速の下り車線(左)を逆走する乗用車(中日本高速名古屋支社提供)】

【亀山】三重県亀山市の新名神高速道路下りで乗用車が逆走し、6台が巻き込まれて4人がけがをした事故で、逆走した車が少なくとも10キロほど逆走していたことが19日、県警などへの取材で分かった。逆走車は現場を走り去り、県警は逃げた車の行方を追っている。

県警や中日本高速によると、18日午前11時ごろ、同市安坂山町の鈴鹿トンネル付近で、逆走車に気付いて停止しようとした走行車線の車4台が絡む玉突き事故が発生した。

逆走車は追い越し車線の車2台と接触しながら中央線付近を走り抜けた後、鈴鹿パーキングエリア(PA)までの約10キロを逆走したという。

逆走車が同PAのスマートインターチェンジから降りた形跡は確認されず、その後は逆走に関する情報が寄せられていないことなどから、PAから本線に戻った可能性もあるとみて、県警は詳しい経緯を調べている。

また、逆走車は青色の乗用車で、県外ナンバーだったことも判明。目撃情報などから複数人が乗っていたとみられ、県警は道交法違反(事故不申告、通行区分違反)容疑で逃げた車を探すとともに、車の所有者から話を聞く方針。