シャクヤクの花が見頃 鈴鹿・長沢町、見物客で賑わう 三重

【見頃を迎え始めたシャクヤクの花=鈴鹿市長沢町で】

【鈴鹿】25日まで「鈴鹿シャクヤクまつり2025」を開催中の三重県鈴鹿市長沢町にあるシャクヤク栽培畑で、シャクヤクの花が見頃を迎え始めた。一番の見頃は今週末から来週末ごろを見込む。

畑は東名阪自動車道鈴鹿インターチェンジ西側に位置し、約2万5千平方メートルの敷地に約20万本を無農薬で栽培する。

シャクヤクはボタン科の多年草。根は漢方薬原料として使用するほか、花や葉は消臭・抗菌作用があり、鈴鹿商議所のSUZUKA産学官交流会が中心となって約20年前から取り組みを進める。

ことしは例年より1週間から10日程度開花が遅れた。5月の連休終盤ごろから早咲き品種を中心に咲き始め、現在は四分咲き程度。

13日は好天に恵まれ、多くの見物客が来場。散策やスマホで花の写真を撮るなどして賑わっていた。

友人ら5人で来たという岡山県総社市の金丸由記子さん(71)は「どうしても見たくて来た。スケールも大きく、きれいで癒やされる。120パーセント満足した」と笑顔で話した。

期間中は畑の一部に特設テントを設け、切り花やシャクヤクにちなんだ物品を販売する。入場無料。駐車場は1台1000円。雨天中止。