
【伊勢】緻密な鉛筆画を描く三重県伊勢市二見町西のアマチュア画家中村繁己さん(69)の作品展が、同市二見町今一色の今一色公民館で開かれている。13日まで。
学生時代から絵を描くことが好きだった中村さんは、会社勤めをしながら50代で本格的に創作を始めた。独学で技術を磨き、県展最優秀賞や市展の市長賞など、公募展で多数受賞。県内外の美術展に出品している。
日頃交流のある地元の人たちに作品を楽しんでもらおうと、公民館での個展を企画。これまでの受賞作品など40点を展示した。
新型コロナウイルスの流行や不安定な世界情勢などを伝える新聞の紙面と人物を重ねて描き、世相を反映した100号の鉛筆画の大作が目を引く。妻をモデルにした作品や、志摩の海の風景、柔らな色使いの水彩画などもある。会場には次々と住民らが訪れ、鑑賞を楽しんでいた。
中村さんは「作品を見て驚いてもらえるとうれしい。この作品展が、地域の人たちが会話したり、親睦を深める場になれば」と話していた。