
三重県議会の代表者会議は9日、特別委の新設を巡って議論した。最大会派と第二会派は、共に「豊かな海」をテーマにした特別委の設置を提案。SNS(交流サイト)の安全な利用、人口減少やジェンダーギャップの解消に関する特別委の提案もあった。
最大会派「新政みえ」(19人)は「美し三重の海再生調査特別委」の設置を提案した。漁業者の減少や高齢化、気候変動による海洋環境の変化を踏まえて「きれいさと豊かさが調和した三重の海を取り戻す対策を調査する」としている。
第二会派の自民党(15人)は「豊かで美しい海づくり調査特別委」の設置を提案。県内で11月に開かれる「全国豊かな海づくり大会」を契機として、伊勢湾や熊野灘沿岸を水産業にとって豊かな海域にする調査や検討を進めるとしている。
自民党は「SNS安全利用調査特別委」の設置も提案した。利用者の多いSNSの特長や問題点を調査し、健全な活用方針や利用に当たっての注意事項を取りまとめる方針。必要に応じて規制の在り方なども検討するとしている。
このほか、共産党(1人)は「人口減少対策とジェンダーギャップ解消調査特別委」の設置を提案。若年層の人口流出とジェンダーギャップの関連を調査し、周産期を支える施設の充実や困難を抱える女性への支援を検討するとしている。
この日の代表者会議では、提案のあった特別委について各会派で議論した上で、13日の代表者会議で改めて検討することで合意した。新たに設置する特別委や所属する委員は、早ければ16日の本会議で議決される見込み。