松阪市民病院の指定管理で協定 市と済生会、来年4月から運営 三重

【協定書を示す竹上市長(左から2人目)と諸岡支部長(同3人目)=松阪市役所で】

【松阪】三重県の松阪市と済生会支部三重県済生会は7日、同市役所で松阪市民病院(同市殿町)の指定管理について基本協定を締結した。

指定管理者を指定する議案は3月19日、同市議会が可決した。指定期間は令和8年4月1日から同18年3月31日まで。

済生会松阪総合病院(同市朝日町一区)は建て替えを計画し、同11年度完成を見込む。事業計画では新病院完成後について、松阪市民病院の急性期機能・医療スタッフを済生会松阪総合病院へ集約し、新興感染症や大規模自然災害にも対応可能な機能を目指す一方、松阪市民病院は地域包括ケア病床を中心とした病院に機能転換する。済生会松阪総合病院の訪問看護ステーションや外来透析を松阪市民病院へ移管する。

竹上真人市長は「松阪市に三つの大きな総合病院があり、急性期機能のベッド数は多いが、需要がどんどん増していく回復期への対応が少ないと指摘された。協定に至り感無量」とあいさつした。

諸岡芳人支部長は「よりよい医療を提供できるように頑張っていきたい」と述べた。