三交タクシー(本社・三重県四日市市新正3丁目)は7日、タクシー運賃の値上げを国土交通省中部運輸局に申請した。物価高や賃上げなどが理由。値上げが認められれば令和5年9月以来となる。
同社によると、現行は1・2キロで650円の初乗り運賃を、1・05キロで700円とするよう申請。現行では227メートルごとに90円の加算運賃も206メートルごとに100円へ引き上げるよう求めた。
時速10キロ以下の運行時に適用する「時間距離併用運賃」も、1分25秒ごとに90円から1分15秒ごとに100円とするよう申請。現行は150円の迎車回送料金も250円に引き上げる。
申請した会社の保有台数が地区内の5割を超えれば、国が改定の必要性を検討する。県内でタクシー運賃の改定を申請するのは同社が初めて。同社は県内で137台を保有しているという。
同社は燃料代の高騰や最低賃金の引き上げ、職場環境の改善に向けた負担などを申請の理由に挙げる。「公共交通としての責任を果たしていくため、改定を申請することにした」としている。