弟橘媛生誕の地で「愛うるはしコンサート」 亀山の「忍山神社」、優雅な舞披露

【優雅な舞を披露する沙羅さん(左)ら=亀山市野村4丁目の忍山神社で】

【亀山】日本書紀と古事記に記されている、古代伝説の英雄、ヤマトタケルの妃(きさき)の弟橘媛(おとたちばなひめ)生誕の地「忍山神社」=亀山市野村4丁目=で5日、「愛うるはしコンサートを楽しむ会」が開催され、野村地区住民や市民ら計約80人がコンサートを楽しんだ。

イベントは、同地区の今西康隆さん(84)ら有志約15人が企画。令和5年、JR亀山駅前に建立されたヤマトタケルと弟橘媛の銅像と、弟橘媛生誕の地で、ヤマトタケルの叔母の倭姫命(やまとひめのみこと)が立ち寄ったとされる「忍山神社」を多くの人に知ってもらう狙いで、初めて開催した。

同神社境内では、市立川崎小学校の音楽講師、酒井賢二さんのサクソフォンに、音楽仲間のクラリネットとピアノ奏者の3人の演奏で、地元野村3丁目で生まれた高校1年生、ギラルド・沙羅さん(15)=東京都在住=が弟橘媛に扮(ふん)して、自身が振り付けた舞を友人と2人で披露した。

また、「亀山絵本と童話の会」が、ヤマトタケルを題材にした大型絵本の読み聞かせをした。

今西さんは「木々の合間から木漏れ日の差す境内で、優雅な舞を皆さんに楽しんでもらえた」と話していた。