
【四日市】釈迦(しゃか)の誕生を祝う仏教行事「花まつり」が5日、三重県四日市市寺方町の大日寺で営まれた。
釈迦の誕生日とされる4月8日に開く寺院が多いが、大日寺では、大型連休を使って帰省している人などにも参拝に来てもらえるようにと、毎年5月5日に催している。
本堂内にキンセンカやサツキ、フジなど色とりどりの花で飾った「花御堂」が設けられ、訪れた人が小さなひしゃくで甘茶をすくって、釈迦の像にかけていた。参拝者には、甘茶と柏の葉で包んだよもぎ餅が振る舞われた。
花まつりの行事は、同寺を保存管理する団体が行っている。本堂には、市指定有形文化財の「金剛界大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)」が安置されており、団体の代表を務める森寺宏行さん(70)は「寺のことをもっと多くの人に知ってほしいし、気軽に訪れてほしい」と話した。