現場の空気感を表現 画家の野村さん、イオン鳥羽店で個展 三重

【現場で絵筆を握り、色彩豊かな風景を描き続ける野村さん=鳥羽市大明西町のイオン鳥羽店で】

【鳥羽】三重県鳥羽市大明西町のイオン鳥羽店で、同市若杉町の画家で絵画講師の野村昭輝さん(82)の個展が開かれている。13日まで。

野村さんは小学生の時、先生に作品をほめられたことがきっかけとなり、絵が好きになった。中学卒業後はバス整備士として働きながら本格的に油絵を始め、現在まで3286点を描いたという。

「現場主義」をモットーに、深呼吸のできる風景を求めて鳥羽志摩や近隣地域に出かけ、現場でしか感じることのできない空気感や色合いをキャンバスに表現。今回は、今まで描いた作品の中から24点を選んで展示した。

会場には、鮮やかな紅葉に彩られた金剛座寺、鳥羽や志摩の漁港の風景、80号のキャンバスに表現した戸板谷池、カツオやタマネギを描いた静物画などが並び、買い物客らが足を止めて作品に見入っていた。

野村さんは「絵を通じてできるご縁が私の宝。気楽に描いた作品なので気楽に見てもらえれば」と話した。