
【鳥羽】5月15日に開館70周年を迎える三重県鳥羽市の鳥羽水族館で、これまでの歴史を振り返る企画展「鳥羽水族館タイムトラベル」が開かれている。6月1日まで。
会場には、昭和30年の開館から70年にわたる同館の出来事を年表にまとめ、写真とともに展示。世界初の円形水槽の設置や海女とバンドウイルカのショー、かつて敷地内にあった釣り堀など、当時の来館者を楽しませた試みを知ることができる。同館によると、職員も知らなかった出来事や見たことがない写真も展示されているという。
1980年代の第1次ラッコブームに関する展示では、日本で初めてとなるラッコの赤ちゃんの誕生をはじめ、飼育秘話やラッコをデザインしたポスターやチケットなどを紹介。当時、同館が制作し、館内で流していたラッコの紹介映像も見ることができる。
会場中央には、年代ごとに6つのブースに分かれたフォトスポットも設置し、それぞれの時代が感じられるポーズや同館の制服をデザインした顔出しパネルで記念撮影が楽しめる。
広報担当の岡﨑孝哉さん(23)は「各時代ごとにある日本初や世界初という出来事に注目してもらい、お客さまに支えられて発展した水族館の歴史を見てもらえれば」と話していた。