伊勢型紙応用の彫型画 桑名で伊藤さん、喜寿記念作品展 三重

【作品を紹介する伊藤さん(左端)=桑名市大仲新田の川スミメガネ本店で】

【桑名】三重県東員町山田の伊藤誠さん(77)の喜寿を記念した作品展が2日、桑名市大仲新田の川スミメガネ本店ギャラリーで始まった。伊勢型紙の技法を応用した彫型画の作品など23点を紹介している。8日まで。

個展を開くのは、70歳の古希のとき以来。前回は「浮世絵」がテーマだった。今回は風景を中心とした作品を選んで展示。竹垣のある庭の風景や松坂城跡、熊野古道のほか、伊勢型紙をあしらったあんどんも並ぶ。

伊藤さんは元桑名市職員。30代半ばで彫型画を始めた。仕事の傍ら趣味で続けてきたが、講師を務めるまでになった。市内3カ所で指導に当たっている。教え子には98歳の男性もいるという。「頑張っている姿を見ると励みになる。自分も同じくらい長く続けていけたら」と話した。