▼県と県を分ける県境は線だが、もう1県加わる3県境は点になる
▼県境はたいてい山地や河川の自然地形に沿って引くので、3県境も山や川の中が多く、人を寄せつけない。珍しく平地にあるのが栃木、群馬、埼玉の3県境
▼渡良瀬遊水地の近く、埼玉県加須(かぞ)市の道の駅「かぞわたらせ」で「3県境9周年記念フェア」があった。3県境は川の中に位置したが、洪水防止や足尾銅山鉱毒対策に伴う流路変更で、川から水田になり、9年前に3県境を確認した。境界標石を囲む小公園を造り、水路で区切られた3県を3歩でまたげる。観光地化している
▼都道府県境も一般的に県境と呼ばれ、3県境は全国に48カ所ある。三重県は9カ所あり、飛び抜けて多い。奈良県との間に和歌山県の飛び地が2つあるので、熊野市の北山川の中に3県境が5カ所もある
▼愛知・岐阜とは桑名市の長良川の中で、岐阜・滋賀とはいなべ市の三国岳(標高894メートル)の山頂近くでそれぞれ接する。伊勢、美濃、近江の3国に三国岳で分かれる。滋賀・京都、京都・奈良との3県境は伊賀市の山の中
▼わざわざ行ってみたい。