三重県中学総体6競技取りやめ 令和9年度から 県中体連

全国中学校体育大会(全中)の規模縮小の方針を受けて、三重県中体連は30日までに、水泳競技、ハンドボール、体操競技、新体操、相撲の県中学校総合大会(県中学総体)実施を令和9年度以降取りやめることを決定した。中体連主催の大会として実施していないテニスも除外の対象となる。

少子化への対応や教員の負担軽減の観点から、日本中学校体育連盟(日本中体連)が昨年6月、令和9年度からの全中縮小の方針を決めた。12月には東海中学校体育連盟も東海中学校総合体育大会の一部競技中止を発表していた。

県中体連も昨年秋以降、県中学総体のあり方について検討委員会を設置して議論してきたが、今回廃止対象になった6競技が、加盟校数に対して活動実態のある部の設置割合を示す「部活動設置率」で日本中体連が全中継続の基準とした20%を下回ることなどから、今月の総会を経て縮小の方針が決まったという。

八尾晃二理事長は「苦渋の決断。(実施を取りやめる)競技に取り組む中学生がいることを重く受け止めている。全中の代替大会がある場合、条件付き開催や共催大会の実施などで中体連として協力ができないか検討したい」と話している。