人手不足解消へ包括協定 志摩市やタイミーなど 三重で初

【包括連携協定を締結した(右から)出口商工会長、橋爪市長、タイミーの石橋さん、中村観光協会長=志摩市役所で】

【志摩】三重県志摩市と市商工会、市観光協会はこのほど、空き時間に働く「スキマバイト」のマッチングサービスを提供する「タイミー」(東京都)と、人手不足の解消や関係人口の増加、移住定住の促進を目的とする包括連携協定を締結した。タイミーが自治体と連携協定を結ぶのは34例目。県内では初めて。

同社は「すきま時間」を活用して、「働いてほしい時間」と「働きたい時間」をマッチングさせるサービスを提供。協定には、市内事業者の人材確保や雇用創出▽市内事業者の魅力発信▽多様な働き方の推進▽就労による関係人口の増加▽互いの事業のPR―の5項目で、4者が連携・協力することを盛り込んだ。

志摩市役所で締結式があり、橋爪政吉市長とタイミーの執行役員兼スポットワーク研究所所長の石橋孝宜さん、市商工会の出口勝美会長、市観光協会の中村滋会長が協定書を交わした。

石橋さんは取り組みの一つとして、5月4日に市内で開催される「志摩あわび王国まつり」に同社が協賛、ブース出展すると説明。タイミーを活用したイベントスタッフの募集、事業者や働く人の登録相談会、イベント当日限定のタイミー勤務体験を行い、「イベントスタッフ不足の課題解決とまつりを通じた地域交流人口の創出を目指す」という。

橋爪市長は「志摩市南部地域の求人倍率が非常に厳しい状況で慢性的な人手不足がある。この協定がさまざまな課題解決につながることを期待する」と話した。