
津田学園の3年生左腕桑山は、8回5安打1失点で降板した。三回までに55球を要するも、最速148キロの直球とスライダーを軸に11三振を奪う快投。終盤まで直球の出力を保ち、相手に流れを渡さなかった。
序盤は変化球の制球難を突かれたが、三回に浴びた菰野・4番森の左前適時打で「目が覚めた」と、四回以降は投球が安定。中盤は3連続三者凡退に抑える好投で「テンポ良く投げられた」と好感触を見せた。
2年冬に投手一本化を決断し、走り込みなどを通じて体力を向上。5キロの減量も敢行したことで「一瞬に込める力の加減を調整できる」。夏までに変化球の質を高め「エースの覚悟を見せたい」と力を込めた。