「風通しの良い尾鷲署に」 田中署長が第48代目就任 三重県警

【本年度から就任した田中署長=尾鷲署で】

【尾鷲】三重県警尾鷲署に3月24日付で、第48代目の田中良純署長(58)が就任した。警察人生40年で署長就任は初めてで「署員と連携し、明るく風通しの良い署を目指したい」と意気込む。

鈴鹿市出身で、県立亀山高校卒。警察官だった親戚の背中を追い、昭和60年から県警に勤務している。尾鷲署は平成12年以来2回目で、津署副署長や県警刑事部機動捜査隊長などを歴任。

同署管内は「比較的平穏な地域」としつつ、情報化社会の進展で「特殊詐欺はやられっぱなしの状況」と主張。刑事部での経験を基に「未然に防止し、あれば検挙に結び付けたい」と語った。

交通行政は、管内主要道路の国道42号での速度超過に危機感を示し、市街地を含め「悪質運転の取り締まりや交通指導に務める」と強調。管内の自治体を交えた災害対応訓練の強化も掲げた。

25年ぶりの尾鷲について「尾鷲弁や人の温かさ、距離感は以前と変わらない」と回想。市民らに対し「皆さんあっての警察。信頼を裏切らないように誠心誠意努めて参りたい」と誓った。