ペンギンの散歩姿を間近で 伊勢シーパラ、「世界ペンギンの日」向け特別企画 三重

【生息環境を再現したルートを歩くフンボルトペンギン=伊勢市二見町の「ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス」で】

【伊勢】4月25日の「世界ペンギンの日」に向け、伊勢市二見町の「ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス」で、SNS(交流サイト)を活用したペンギンの魅力発信や、散歩イベントなどが楽しめる特別企画「ぺぺんぺぺんぎんパラダイス」が開かれている。

世界ペンギンの日は、南極観測所にアデリーペンギンが姿を見せる時期を祝うことから始まったとされ、ペンギンの保護活動や環境問題について考える日として世界中に広がっているという。

同館ではフンボルトペンギン23羽、ケープペンギン17羽を飼育。今回はペンギンについてより深く知り、もっと好きになってもらおうと、世界ペンギンの日にちなんだイベントを開いた。

散歩イベントは平日限定で25日まで。一日1回、午前11時半から。フンボルトペンギンは月、水、金曜、ケープペンギンは火、木曜に参加する。館内にペンギンの生息環境を再現したルートを設置し、飼育員が解説する野生のペンギンの生態や現状、年代別の生息数の変化などを聞きながら、ぺたぺたと歩くペンギンのかわいらしい姿を間近で楽しむことができる。

同館の公式インスタグラムでは25日まで毎日、ペンギンの豆知識などを写真や動画で投稿。19日午後4時45分から、公式ユーチューブでペンギンの魅力を深掘りする生配信を行う。

25、26日には、飼育員による特別授業とペンギン飼育員なりきり体験を実施。定員は各日10人、料金は千円。要予約で同館ホームページにある専用サイトから申し込む。定員になり次第、締め切る。特別授業のみ参加する場合は無料、定員各日約50人、予約不要。

飼育員の長田想さん(25)は「イベントを通して野生のペンギンが置かれている現状を知ってもらい、生息環境にも目を向けてもらいたい。『かわいい』と思うだけでなく『守ってあげたい』につながれば」と話した。