
【多気郡】斎宮歴史博物館はこのほど、三重県明和町竹川の同館エントランスホールでミニ展示「近世伊勢街道沿いの幻の仏堂」を始めた。観覧無料。会期は5月16日まで。
収蔵品を紹介するシリーズ企画「逸品」の4回目で、本年度最終回となる。
令和5年度に伊勢街道沿いの竹神社前を発掘調査したところ、仏堂とみられる遺構や遺物が見つかった。江戸時代の「伊勢参宮名所図会」などに「大ほとけ」「阿弥陀堂」と記された仏堂とみられる。調査で見つかった鯱(しゃち)や瓦、陶磁器を出品している。
同館は「発掘成果と文献記録が合致する数少ない事例」と来場を呼びかけている。