水道基本料金、2カ月無料に 津市長会見、物価高騰を受け

【定例記者会見に臨む前葉市長=津市役所で】

【津】三重県の津市の前葉泰幸市長は2日の定例記者会見で、6月の検針分から2カ月間、水道料金の基本料金を無料にすると発表した。物価高騰を受けて、市民や事業者の負担軽減のため実施する。

6月から7月に検針した分で、料金が確定する2カ月間の基本料金を無料にする。対象者は市が給水契約をしている全ての使用者で、約13万7千件を見込む。無料となる2カ月分の基本料金は、最も件数の多い13ミリ(メーターの口径)で約1342円。申請手続きなどは必要ない。

事業費は約2億8千万円。財源は国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用する。

市によると、基本料金の無料化はこれまで、コロナ禍の令和2年と3年に実施。ほかに無料化を打ち出している市は鳥羽、志摩、伊賀市があるという。

前葉市長は無料化の狙いについて「物価高騰で困っている市民のお役に立てれば」と話した。