奨学金返還支援事業へ寄付 三重県がサイネックスに感謝状

【小見山部長から感謝状を受け取る村田社長(右)=大阪市天王寺区のサイネックスで】

三重県は24日、令和6年度の「三重県地域と若者の未来を拓く学生奨学金返還支援事業」へ寄付したサイネックス(大阪市天王寺区、村田吉優社長)に感謝状を贈呈した。県政策企画部の小見山幸弘部長が同社を訪れ、村田社長に感謝状を手渡した。

同事業は若者の県内定着を目的に県内での居住かつ就業などを条件に奨学金返還額の一部(上限100万円)を助成する制度。サイネックスは平成28年の事業開始時から寄付を続けている。

小見山部長は、「今年度募集枠を40人から140人へ拡大したところ、160人の応募者があった。次年度は150名へ枠を広げる予定。若者の定着のため、引き続きの支援をお願いしたい」と村田社長へ県の若者支援事業の拡大を説明した。

村田社長は「産業・雇用がないと県内に残りたくても残れない。三重県ならではのアイデアで若者や女性が勤めやすい産業開発を官民で立ち上げてほしい」と期待を込めて話した。

県では同事業の基金造成のため、多くの事業者からの寄付を募っている。問い合わせは県政策企画部人材確保対策課=電話059(224)3184=へ。