
【度会郡】南伊勢町立なかよし保育園(同町東宮)の新園舎の竣工式が22日、同園であった。関係者ら約30人が出席し、明るく木のぬくもりが感じられる新園舎の完成を祝った。4月1日から供用を始める。
旧園舎(同町東宮)が津波浸水想定区域内にあるため、以前から保護者や地元の区長らが移転を要望していたことを受け、子どもらが安心安全に過ごせる場を確保しようと、町が高台への新築移転を進めていた。昨年6月に着工し、今年3月に完成。総工事費は約5億4993万円。
新園舎は、高台で津波浸水想定区域外となる南島中学校グラウンドにあり、敷地面積は約5244平方メートル、延べ床面積は約1008平方メートル。

鉄筋コンクリート平屋建てで、五つの保育室と遊戯室、職員室、給食室、園庭を備え、廊下には座って絵本が読めるコーナーを設置。保育室は可動間仕切りを使って部屋の大きさを変えられるようにした。雨の日も安心して送迎ができるよう、長いひさしがある屋根とカーポートも設置した。定員は60人。
竣工式では、上村久仁町長が「子どもたちの安心安全を守れる施設として園児や保護者、地元の皆さんに末永く愛されることを期待している」とあいさつ。設計や施工に携わった業者に感謝状を贈った。式後は餅まきやお菓子まき、内覧会が行われ、大勢の町民らが参加した。