
【松阪】三重県の松阪市と三井住友海上火災保険(東京都千代田区)は21日、同市役所で災害時の損害調査結果の提供と利用に関する協定を締結した。
同市と同社は令和3年に包括連携協定を結んでいる。同社の同様の協定は県内では志摩市に次ぎ2例目となる。
協定は罹災(りさい)証明書を迅速に発行し、いち早く被災者の生活再建を後押しする狙い。提供する情報は、水災の保険金支払いに必要な物件情報や浸水の深さなど。
同市は住家被害認定調査が不要となり、被災者は保険金請求と罹災証明書の発行を一度の損害調査で完結できる。
締結式で同社の藤山高志三重支店長は「火災保険の県内シェアは約15%。他社に波及していけば」とあいさつした。
竹上真人市長は「画期的。非常に心強い。防災に万全はないが、少しでも前進したい」と感謝した。