
【四日市】三重県四日市市午起の一般社団法人「ウネシャル」(福本由紀代表理事)は20日、同市泊村の児童養護施設「エスペランス四日市」(高木良明施設長)で、料理のプロによる実践型ワークショップを開き、新たな事業となる自立支援サポートプロジェクト「IPPO」を始動した。
同プロジェクトは、施設退所を間近に控えた中高生を対象に、退所後の生活で生じる不安や悩みを事前に解消し、自信を持って自立できるようサポートするもの。今後、さまざまな分野の専門家を講師に迎え、テーマごとのワークショップを通して、子どもたちに学ぶ楽しさを実感してもらいながら、進学や就職への一歩を踏み出してもらうのが狙い。
中3から高3の男女4人が参加。「お鍋ひとつで大丈夫!一人暮らしの簡単クッキング」と題して、調理師の河村美果さんと村田里美さんが食の基本となるご飯とみそ汁の作り方を指導した。参加者らは、米の計量方法や水の量、みそ汁の具の切り方などを教わりながら実習、試食していた。
大学に進学する18歳の参加者は「教わったことを練習して、月末からの自炊生活に役立てたい」、高木施設長(68)は「独り立ちに必要な食についての支援が大変ありがたい」と、それぞれ話していた。