
【亀山】三重県亀山市加太中在家の木造建築・製材業「三栄林産」(坂成哉社長)が管理・運営する同町地内のキャンプ施設「かぶとの森テラス」で20日、「木とふれあい・木に学び・木と暮らす」をテーマにイベント「木育祭」を開催し、市内外から家族連れら約150人が訪れた。
イベントは、多くの人に自然豊かな森林の中で、木に触れ親しんでもらうのが目的。毎年実施している。
訪れた人らは、建築に関わる大工や木工職人らの指導で、スギ材で小物を入れる木箱やヒノキの木片の表面を彫刻刀で削り、直径約10センチの木のコースター作りなど楽しんだ。また、森林を散策して、実際の山の現状に触れた。
鈴鹿市内から五歳の息子と訪れた42歳の父親は「初めて来たが、自然豊かないい所ですね。一日、息子と自然を満喫しながら楽しみます」、坂社長は「多くの人にイベントを通じて、加太を知っていただけた。今後も、三重の木をさまざまな手法で発信する」と会場内を見回っていた。
同社は、山に囲まれた加太地区を、広葉樹と針葉樹の森、野生動物が暮らせる森、山水を飲料水として活用する森など未来に向けた、理想の「加太集落」の構想を描いている。