
三重県執行部は19日の県議会議会運営委員会で、提出中の土砂条例改正案に誤表記が発覚したことを報告し、訂正を申し出た。服部浩副知事は「議会の運営にご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した。
後田和也総務部長は議運委で、ミスの原因について「(罰則規定について協議した)津地検との意思疎通が十分でなかった。法務・文書課などでの確認も不十分だった」と説明した。
その上で「今後は検察庁との協議について、部局内の情報共有や確認、精査を徹底する。条例案策定時のチェック項目をより詳細にするなどして再発防止に努めたい」などと述べた。
田中智也委員長は、令和5年12月にも一般会計補正予算などの提出後に誤りが発覚した問題に言及。「昨年度に続く訂正は非常に遺憾。改めて再発防止を徹底してほしい」と述べた。
県議会は今月21日の本会議で、改正案の訂正を諮る。訂正の許可が得られれば環境生活農林水産常任委員会を開いて訂正後の改正案を審査するなどした後、本会議を再開して採決する。
土砂条例の改正案を巡っては、罰則規定に「罰金」とすべきところを誤って「過料」と表記。環境共生局の担当者が、条例改正に対する津地検の見解を誤って認識したことなどが原因とされる。
また、議運委は一見勝之知事の意向に基づき、21日の本会議で一見知事に発言の機会を与えることを決めた。任期満了(9月12日)に伴う知事選への出馬表明とみられる。