中学生が仕事を学ぶ 地域の社会人が講師に 度会中でビジネスパーク 三重

【劇を通じてデイサービスなどを紹介する社協職員ら=度会町棚橋の度会中学校で】

【度会郡】地域で働く社会人が仕事内容や仕事のやりがいなどを中学生に伝えるキャリア教育授業「ビジネスパーク度会」がこのほど、三重県度会町棚橋の度会中学校であり、1年生70人が参加した。

同町の金属加工会社「大河内」の社長、山本真太朗さんら町内の有志でつくる実行委員会が主催し、今回で5回目。

山本さんは、ビジネスパーク伊勢実行委員会がキャリア教育の一環として、伊勢市内の中学校で実施する選択式出前授業(ビジネスパーク伊勢)の取り組みに賛同し、講師や実行委員として参加。地域の企業などを知り進路選択に生かしてもらおうと、ビジネスパーク伊勢のシステムを基に、独自にアレンジした出前授業を町内で開いている。

今回は町役場や町社協、自衛隊三重地方協力本部伊勢地域事務所、ケーブルテレビ会社「ZTV」、町内のコーヒー店「fukui coffee」から約10人が講師を務め、生徒らは興味のある授業を選んで話を聞いた。

町みらい安心課の職員らは、ふるさと納税やまちづくりについて説明。社協職員は劇を通じて、デイサービスやケアマネジャーの役割を紹介した。自衛隊員は仕事内容などを説明後、災害時に役立つロープの結び方を生徒らに伝授した。

生徒らは「短い時間でいろんなことが学べた。将来に役立てたい」「詳しく話が聞けて楽しかった」などと話していた。