皇大の浅井「マツゲン箕島」入団へ 和歌山の社会人野球チーム 全国舞台を夢見て

【皇學館大とのオープン戦にマツゲン箕島の1番・左翼手で先発出場した浅井颯茉(右)=2月、和歌山県のマツゲン有田球場で】

昨年の東海地区大学野球連盟三重県リーグ秋季リーグ戦で最優秀選手賞を受賞した皇學館大4年の浅井颯茉(そうま)外野手=三重海星高出=。卒業後は、学生時代に立てなかった全国の舞台を夢見て和歌山県拠点の社会人チーム「マツゲン箕島硬式野球部」に進む。

身長165センチと上背はないが、ミート力、走力を武器に同リーグで12連覇中の皇學館大で1番打者として活躍した。リーグ盗塁王の獲得は4回。体重を70キロ近くに増量した大学最後の秋の打率はリーグトップの6割0分7厘で首位打者賞も受賞した。

今後は和歌山県内でスーパーを展開する「松源」(本社・和歌山市)の支援を受けるマツゲン箕島で硬式野球を続ける。昨年の全日本クラブ選手権で6度目の優勝を果たし、社会人野球2大大会の1つ、日本選手権に7度目の出場を果たしたクラブチームの強豪だ。

新しいチームメートには元NPB選手や学生時代全国大会を経験した選手も。2月からチームに合流し「周囲のレベルが高い。負けないよう練習したい」と表情を引き締める22歳。「足の速さ以上に走塁がうまい」と評価する西川忠宏監督も「もっとパワーをつけて出場機会をつかんで」とさらなる成長を期待する。