詐欺疑い市職員ら追送検 津の水道工事汚職で三重県警

【津】三重県津市発注の水道修繕工事を巡る贈収賄事件で、市から工事代金をだまし取ったとして、県警が詐欺の疑いで、元市職員ら3人を追送検したことが捜査関係者への取材で分かった。送検は11日付。

捜査関係者によると、追送検されたのは津市上下水道事業局水道工務課元副主幹中村一男被告(56)、同課元技能長松岡泰成被告(51)=共に収賄罪と詐欺罪で起訴=と水道工事会社「新英工業」代表新居利英被告(50)=贈賄罪と詐欺罪で起訴=の3人。

追送検容疑は令和5年4月―昨年6月、市職員が実施した7件の水道修繕工事を同社が施工したように偽り、工事費計約25万円を市からだまし取った疑い。市は昨年10月と今年1月に被害届を提出していた。

事件を巡り、中村、松岡両被告は令和4年7月ごろ―昨年4月ごろ、水道修繕工事を同社に委託した見返りに、新居被告から20万円相当の物品を受け取ったとして、収賄罪で起訴された。3人は工事費計約8万円をだまし取ったとして、詐欺罪でも起訴されていた。