伊勢市消防団を表彰 消防庁、団員増や防災教育で評価 三重

【鈴木市長(左端)に受賞を報告した藪谷団長(左から2人目)ら=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県の伊勢市消防団が、地域の防災力向上などに功績のあった消防団を表彰する消防庁の「消防団等地域活動表彰」を受けた。全国的に消防団の担い手が減少する中、団員数を増やし、地域での普及活動や防災教育に取り組んだことなどが評価された。

同消防団は市内22の分団があり、団員数は女性団員22人を含む537人(3月1日時点)。昨年4月から約1年で10人増加している。

各分団で毎月、資機材の点検や訓練を実施し、有事に備えているほか、地域イベントなどでの普及活動や、小中学校での地元団員による防災学習の出前授業、市内の皇學館大学生と連携した広報啓発に力を入れていることなどが認められた。県内の受賞は、同消防団と川越町消防団の2団体。
公益財団法人日本消防協会から優良消防団に贈られる「日本消防協会表彰旗」も受賞した。

市役所で12日、藪谷忠昭団長(71)らが鈴木健一市長に報告した。藪谷団長は「受賞は団員たちのおかげ。仕事を持ちながら活動していただいていることはありがたい。災害時に備え、これまでの活動を丁寧に継続していきたい」と話した。