若手僧侶ら、寺の役割考える 亀山で研修会、鈴鹿大・川又教授が講演 三重

【「お寺と地域を考える」をテーマに講演する川又教授=亀山市若山町の市青少年研修センターで】

【亀山】亀山若手僧侶の会「SANGA」(法因寺住職・海野真人会長)は11日、三重県亀山市若山町の市青少年研修センターで「お寺と地域を考える」と題して「研修会」を開き、市内の住職や壇信徒(だんしんと)ら計約30人が参加した。後援は亀山地区仏教会。

SANGAは、亀山地区内の任意の若手僧侶が、布教を通じて地域社会に貢献し、地域文化の振興と地域福祉の推進を図る目的で平成27年4月に発足。これまで各地域の集会所や社会福祉施設で出前法話などの活動を展開している。今年で10年目を迎えた。

この日は、鈴鹿大学こども教育学部の川又俊則教授(58)が講師を務め「コロナ後の社会を支えるお寺の役割と可能性」について講演した。

川又教授は「年々、宗派によって違いはあるが、寺が脆弱(ぜいじゃく)化している。各寺同士が協力し合い、地域のよりどころとなる寺としての役割が求められている」と促した。

海野会長は「人生における仏の教えを伝えることが寺の役目。生活に密着した教えが聞ける場所とした寺を目指します」と話していた。