神島さんら3人が神職に 伊勢・神宮研修所で卒業式 三重

【石垣所長(右)から卒業証書を受ける卒業生=伊勢市中村町の神宮研修所で】

【伊勢】伊勢神宮が運営する神職の養成機関「神宮研修所」(三重県伊勢市中村町)で10日、卒業式があり、卒業生3人が神職の道へ新たな一歩を踏み出した。

研修所は全寮制で、2年間、神道や祭式作法、雅楽など、神職としての教養を学ぶ。

式には、神宮関係者ら約40人が出席。石垣仁久所長が、卒業生一人一人に卒業証書を手渡し、神社本庁からは神職資格の「正階」が授与された。

式辞で、久邇朝尊(くにあさたか)大宮司は「神職の本分を胸に刻み、真心を持って神明奉仕に励んでほしい。研修所卒業生として誇りと責任を持ち、人と人との絆を大切に精励してほしい」と述べた。

卒業生代表の神島晃さん(20)は「困難もあったが、多くの人の支えで乗り越えることができた。一層勉学に励み、思いきり挑戦できる神職を目指したい」と話していた。

卒業生らは、全国の神社に奉職する。