
【尾鷲】三重県尾鷲市街地をひな人形で彩る「尾鷲おひなさままつり」が3月15日まで、市内各所で開かれている。観光施設や飲食店に飾り付け、同1―3日は全19会場でひな飾りを楽しめる。
ひな祭りを地域一体で盛り上げようと、市内事業者らでつくる実行委員会が主催し、今年で19回目。初回は同市天満浦の古民家「天満荘」の1会場だったが、中心市街地で協力者が増えた。
天満荘では、地域住民から譲り受けた7段飾り10組や市松人形10体を設置。20本以上のつるしびなも飾る。昭和30年代の内裏びなや三人官女が並ぶ御殿飾りが目玉という。火―木曜定休。

同市北浦町の尾鷲神社では、参集殿に9組の7段飾りが横一列に並んでいる。うち一つが「京びな」で、紀北地域では珍しいという。希望者には甘酒を振る舞う。火、金曜定休。不定休有り。
各会場で期間や内容が異なる。天満荘を管理するNPO法人代表、松井まつみさん(84)は「地域住民と協力し、苦労して完成させた。一足早いひな祭りを楽しんでもらえれば」と話している。