
日本政策金融公庫が主催する「第12回高校生ビジネスプラン・グランプリ」の東海地区発表会がこのほど、名古屋市千種区の名古屋大学坂田・平田ホールであった。三重県からは同グランプリでベスト100に入選した鳥羽商船高専学校「Comeナビ」チームと四日市農芸高校「推茶輪プロジェクト」チームが約130人の観客を前に自らのビジネスプランを発表し、四日市農芸チームが「オーディエンス賞」、鳥羽商船チームが「審査員特別賞」に選ばれた。
この発表会は同グランプリで「ベスト100」に入選した東海地区の高校生にビジネスプラン発表の機会をつくろうと、日本政策金融公庫名古屋創業支援センターと東海地区の大学による学生起業家育成プロジェクト「Tongali(トンガリ)」が共催した。この日は東海地区から集まった5校6チームが審査員や観客を前に自らのビジネスプランを発表した。
四日市農芸チームは四日市市水沢地区で増加する放置茶畑を有効活用し、茶の実油を用いた商品開発やせっけんづくりの体験教室など通じて地域活性化を図るビジネスプランを紹介。鳥羽商船チームは大型クルーズ船で鳥羽に訪れる外国人観光客向けに食事や施設を案内するアプリのビジネスプランを発表した。

四日市農芸高校3年の小松ほのかさん(18)は「これまでも人前で発表する機会はあったが、今回が一番気合が入っていて楽しむことができた」と振り返った。鳥羽商船高専3年の北仲悠人さん(18)は「収支計画などビジネスを結んで考えていくのが初めてで難しかった。緊張はしたけど、ビジネスプランはしっかりしているという実感はあったので、自信を持って発表できた」と話した。