増田さんシャドーボックス作品展 津の榊原温泉郵便局で 三重

【作品を紹介する増田さん(右)と堀さん=津市榊原町の榊原温泉郵便局で】

【津】三重県津市榊原町の増田芳江さん(83)が制作した「シャドーボックス」の作品展が、同町の榊原温泉郵便局で開かれている。紙の絵柄を幾重にも重ねた大小の作品11点と、増田さんが師事する津市の堀淳子さん(64)の特別出展作品1点を展示している。3月21日まで。

シャドーボックスは細かな絵柄を切り抜いて貼り重ね、艶を出して立体感や陰影を表現するヨーロッパ発祥の芸術。増田さんは64歳から始め、近年は東京の国立新美術館で開かれる年1回の全国展に出品している。

窓辺に置いたチューリップの絵柄の大作「Dragon Tulips」は窓の外の景色を立体的に仕上げるのに苦労したといい「絵を自分のものにできるところがシャドーボックスの魅力。奥が深くまだやりたいことがたくさんある」と話す。

堀さんは「このお年でここまできれいに作れるのはすごい。皆の目標です」と話した。