
【亀山】県と亀山、伊賀の両市とJR西日本の4者で構成する「関西本線活性化利用促進三重県会議」(会長・一見勝之知事)は16日、関西本線の名古屋駅―伊賀上野駅間(所要時間1時間54分)の実証列車の運行を実施した。
実証列車は団体臨時列車として、事前に申し込んだ人のみが利用。1往復運行。沿線地域外からの観光を目的とした移動の潜在需要の取り込みに関する検証を行い、乗り換えなしの直通で結び、亀山の観光地「関宿」のある、JR関駅の一駅のみ停車する。22日、2回目の実証列車の運行を実施する。
この日は、JR東海と同西日本の結節点、亀山駅構内で運行記念セレモニーがあり、一見知事と櫻井義之亀山市長、稲森稔尚伊賀市長のほか、亀山駅の山本陽一駅長、JR西日本の水口英樹阪奈支社長らが列席し、名古屋駅から乗客100人を乗せ4番ホームに入ってきた列車を出迎た。
一見知事は「鉄道は多くの人に乗ってもらうことが一番。関西本線を盛り上げて、しっかり守りましょう」、櫻井亀山市長は「鉄道のまち『亀山』は、135年の歴史を刻んでいる。宿場町『関宿』でおもてなしをさせていただく」とあいさつした。
また、稲森伊賀市長は「関西本線のV字回復を目指し、一歩を踏み出した。忍者のまち『伊賀』を盛り上げたい」、水口阪奈支社長は「今回の実証列車を検証し、どのような形で地域交通ができるか向き合い、今後につなげたい」と話した。
列車は、JR東海とJR西日本の乗務員が亀山駅で交代し、関駅で乗客20人が下車した後、終点の伊賀上野駅に向かった。