
【津】電柱の上に作られた鳥の巣による停電を防ごうと、中部電力パワーグリッド三重支社(津市丸之内)は17日から、同支社と四日市支社管内で「鳥の巣みまわりキャンペーン2025」を実施する。住民が見つけた巣の情報や写真を専用サイトを通じて通報してもらうキャンペーンで、投稿者には謝礼として300円相当のデジタルギフトが贈られる。5月31日まで。
毎年2―6月はカラスが木の枝や金属製のハンガーなどで電柱に巣を作る時期で、県内では昨年鳥の巣が原因の停電が34件発生している。営巣時期には社員が定期的な見回りと撤去を繰り返しており、昨年は約5千個の巣を撤去した。
同キャンペーンは昨年名古屋支社で実施し、発見した巣の約3割が通報によるものだったという。三重、四日市両支社では初めて実施する。
専用サイトに①住所地と電柱番号を入力②電柱番号札▽電柱全景▽巣(拡大したもの)―の3枚を撮影③②を添付し必要事項を入力し投稿―する。対象は第一発見者に限るが①の入力で通報済みかどうかが分かる。
三重支社配電建設グループの山川健斗さんは「皆さんの目をお借りし、私たちが発見できない場所にある巣を見つけられればその時間を撤去に充てることができ、停電のリスクを排除できる」と協力を呼びかけた。
