避難所での役割や防災知識学習 明野高生、自衛隊員らに習う

【毛布を利用した応急担架を体験する生徒ら=伊勢市小俣町の明野高校で】

【伊勢】伊勢市の三重県立明野高校で14日、生徒が災害時の避難所で担う役割などを学ぶ防災学習が開かれた。1、2年生約300人が、市職員や自衛隊から、避難所の運営や応急担架の作り方など、災害に備えた知識を学んだ。

災害時に学校が避難所となることから、生徒が地域で担う役割を考え、防災意識を高めようと、市や自衛隊の協力で初めて開いた。

避難所の運営を考える市危機管理課によるワークショップでは、生徒が7、8人ずつのグループに分かれ、避難所生活で課題となり得る状況を考え、物資の運搬や子どもたちの世話、高齢者の介助など、自分たちでできることについて意見を出し合った。

また、自衛隊三重地方協力本部の自衛官が、毛布と金属棒を使って応急的な担架をつくる方法や、ブルーシートを折りたたんでつくる簡易寝袋などを紹介。生徒らが実践し、身近にあるものを利用して災害時に役立てる知恵を学んだ。

【自衛官からブルーシートを利用した簡易寝袋を教わる生徒ら=伊勢市小俣町の明野高校で】

参加した福祉科1年藤原佑真さん(16)は「福祉を学んでいるので、高齢者の介助や救助活動などできることはいろいろある。今日の経験を有事にいかしたい」と話していた。