北星高など7団体受賞 みえの防災大賞、県が表彰式

【一見知事(前列中央)から表彰状を受け取った出席者ら=県庁で】

三重県は3日、自主的な防災活動に取り組む団体をたたえる「みえの防災大賞」の表彰式を県庁で開き、県立北星高(四日市市)と富田地区連合自主防災隊(同市)などの7団体を表彰した。

県によると、同校と同防災隊は最高位に当たる大賞を受賞。多気町防災ネットワークグループ(同町)▽豊西まちづくりの会(伊勢市)▽県立紀南高(御浜町)は特別賞を受けた。

また、桜地区自主防災協議会女性防災隊桜ずきんちゃん(四日市市)▽羽津地区連合自主防災会(同市)▽南伊勢町災害ボランティアコーディネーター連絡会(同町)―が奨励賞を受けた。

北星高のボランティア部は、津波から避難する方角を示す「命の矢印」と名付けたシールを周辺住民に配布。富田地区連合自主防災隊との合同で防災学習や避難訓練も実施している。

この日の表彰式で、北星高ボランティア部の顧問を務める坂田広峰教諭は「生徒たちは取り組みを通じ、誰かの役に立っていると思えている。取り組みが県全域に広がれば」と語った。

一見勝之知事は各団体の取り組みをたたえた上で、政府が避難所の環境向上に向けた取り組みを進めていることを紹介。「皆さんにも意見や要望を出してもらいたい」と述べ、協力を求めた。

みえの防災大賞は自主防災活動の周知を目的に平成18年度から実施。本年度は応募のあった13団体の取り組みを審査した。防災関連のイベントなどで受賞団体の取り組みを紹介する。