独特の書体、新作40点 書家の一色さん作品展 いなべのギャラリー 三重

【作品を紹介する一色さん(右)=いなべ市北勢町阿下喜のギャラリーマリアで】

【いなべ】三重県いなべ市北勢町阿下喜の書家、一色柳浄さんの作品展「めぐりあい展」が6日、同所のギャラリーマリアで始まった。10日まで。

「縁」「愛」「心」などといった言葉を独特の書体で書いた新作約40点を展示している。柿渋で染めた布に文字を書き、ベストに仕立てた作品もある。

一色さんは暮らしの中に書を取り入れて楽しんでほしいと色和紙を用いたり、ラメを使ったアート作品も手がけていて、会場内は華やかな雰囲気に包まれている。「書を身近に感じてもらえたら、うれしいです」と話していた。

同じ会場で、一色さんが市内の北勢町阿下喜で指導する書道教室の作品展も同時に開いている。生徒15人の力作20点ほどが並び、今年米寿を迎えた寺輪亨さん(88)は、般若心経や谷川俊太郎の詩を題材にした新作を紹介している。

いなべまちかど博物館「員弁川石の館」(同町麻生田)の館長、伊藤忠さん(80)が員弁川で収集した石のコレクションも作品と一緒に展示している。