
「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」(小川謙会長)は16日、「第13回エネルギーを考える社会見学」を実施し、県内から応募した14人が岐阜県美濃加茂市の美濃加茂バイオマス発電所を見学した。
再生可能エネルギー施設を見学することで、資源の持続的な利用と廃棄物の最小化を目指す「循環型社会」の実現について、エネルギーと環境の両面から理解を深めてもらうことを目的に開催。
同発電所は中部電力、佐合木材、三菱HCキャピタルが共同出資し設立された木質専焼バイオマス事業を行う合同会社で、昨年10月から運転を開始している。
担当者が発電所の概要を説明し、間伐未利用材を利用する木質バイオマス発電事業は、CO2の抑制や林業の活性、地域雇用を促進し、資源循環型社会の実現に貢献しているとアピールした。木質チップをボイラーで燃焼した時に発生する灰を無害化して再利用する取り組みも紹介した。
参加者は木質チップを保管する燃料貯蔵庫やボイラーやタービンなど発電施設を見て回った。
津市から参加した70代男性は「木材チップを再利用してエネルギーをつくっているのはSDGs(持続可能な開発目標)に貢献していて非常にいい。こういった発電施設がもっと広がっていってほしい」と話した。