三重大院生の別所さんに決定 三重県議会インターン実習生

稲垣昭義県議会議長は8日の定例記者会見で、本年度のインターンシップ実習生が、三重大院人文社会科学研究科の別所佑真さん(22)に決まったと発表した。

議会事務局によると、別所さんは行政への住民参加について研究している。議会の視点で住民参加への理解を深めることで研究に生かそうと、応募したという。

別所さんは来月10日から10月9日までのうち10日間、議会事務局の業務内容を学び、議会の傍聴や議員との意見交換に臨む。10月15日には実習の成果を報告する。

県議会は6月7日から7月5日まで、全国の公共政策大学院などを通じて実習生を募集した。複数の問い合わせはあったが、応募したのは1人だったという。

インターンシップは平成21年度から実施。これまでに20人を受け入れた。実習生の負担を軽減するため、本年度から1日あたり3700円の謝金を支払う。

稲垣議長は応募が1人だった理由について、他団体の実習と時期が重なったことを挙げた。「実習の成果を報告するハードルが高い」との声があったことも明かした。