津の戦災、語り継ぐ 戦争展始まる 三重

【「津平和のための戦争展」会場で披露された「平和かみしばい」=津市西丸之内の津リージョンプラザ3階で】

【津】津の戦災を語り継ぎ平和について考える「第36回津平和のための戦争展」(同展実行委員会主催)が3日、三重県津市西丸之内の津リージョンプラザ3階展示室で始まった。約350点の展示やイベントなどに親子連れらが訪れた。4日まで。入場無料。

戦争体験者が減る中でどのように継承するかを実行委員で話し合い、今世界で起きている戦争に関する展示を入口近くに配置。県ユニセフ協会がガザ地区の子どもたちなどの写真を展示した。

香良洲町にあった三重海軍航空隊の資料や半田地域の地下にあった軍需工場の調査内容を紹介し、体験を基に作られた「平和かみしばい」を朗読。昨年10月に75歳で亡くなった津市の木版画家、久保舎己さんの作品49点を展示した。

セントヨゼフ女子学園高1年の大川結衣さん(15)は「実際に津で戦争があったと思うと身近に感じる。戦争がなくなってほしい」と感想を話した。

4日午前11時からと午後2時からセントヨゼフ女子学園のハンドベル部の演奏、午後0時半からと同3時から津西高放送部の作品上映などがある。