自生のササユリ咲き出す 亀山・楠平尾町、あすから一般公開

【ササユリの花を観察する児童ら=亀山市楠平尾町の「ササユリの里」で】

【亀山】三重県亀山市楠平尾町の有志らの会「楠平尾ササユリ保存会」(関喜照会長)が、同町内の「ササユリの里」で育成している自生のササユリが咲き始めている。

23―6月4日まで一般公開する。午前9時―午後4時。入山料は一人200円(協力費)。

平成14年、同町の関会長と住民らが約2ヘクタールの山林に咲くササユリを保存しようと、山林の所有者から山を借り、樹木の伐採や間伐、下刈りなどの作業を行い、ササユリを保存しながら種や球根を植えた。同24年から一般公開をするようになった。現在、約2千株に増殖している。

21日のこの日は、市立亀山南小学校6年生22人が、ササユリの生育観察に訪れた。米村心月さん(11)は「まだ少ししか咲いていなかったがきれい。これからいっぱい咲くのが楽しみ」と話していた。

関会長(74)は「今年は、例年に比べ、咲き始めが1週間程早い。ササユリのほか、ヤマアジサイやシライトソウなどの花も楽しめます」と話していた。問い合わせは関会長=電話0595(82)5877=へ。