大地震の設備被害に備え 中部電力パワーグリッド、津で復旧訓練

【車両から配電復旧資材を運ぶ自衛隊員=津市美里町五百野の中部電力パワーグリッド中勢外線訓練所で】

中部電力パワーグリッドは21日、三重県津市美里町五百野の同社中勢外線訓練所で非常災害対策実動訓練を実施し、同社や協力会社などから約230人が参加した。南海トラフ地震による甚大な設備被害を想定し、変電設備の応急復旧や電線の復旧工事などに励んだ。

同訓練は中部電力パワーグリッド管内の愛知、岐阜、三重、静岡、長野の5県持ち回りで毎年開催されており、本県で開催されるのは平成29年以来7年ぶり。毎年訓練テーマを設け、今年は能登半島地震を踏まえ、地震による甚大な設備被害から少人数で迅速に復旧するための対応力向上を目的に実施された。

移動用変電設備の応急復旧訓練では津波で変電所が浸水したことを想定。訓練では使えなくなった変電所の代わりに移動用変電設備を用意し、参加者は高圧線ケーブルを設備に接続する作業を行った。

配電復旧資材の輸送では地震による道路の損壊が発生し、一般のトラックや車両の通行が困難の状況を想定。津市あのつ台のトーエネック津営業所から実際に自衛隊車両で組み立て式電柱や電線ケーブルなど配電復旧資材を運び、車が訓練所に到着すると、陸上自衛隊久居駐屯地の隊員が力を合わせ、車から資材を運び出していた。

中部電力パワーグリッド三重支社総務・広報・資材グループの小西圭吾課長は「訓練で見つけた諸課題をブラッシュアップしながら、今後起こりうる災害に向けて対応していきたい」と話した。