捉えた印象を版画に 伊勢現代美術館で川村友紀さん作品展

【色彩豊かな版画が並ぶ会場=南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で】

【度会郡】三重県南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で、愛知県の作家、川村友紀さん(43)の版画展が開かれ、身近な植物や風景、子どもなどをモチーフに、自分が捉えた印象や感覚を作品に表現した35点が展示されている。26日まで。火、水曜は休館。

川村さんは、愛知教育大学教育学研究科芸術教育専攻美術分野を修了後、働きながら版画の制作に取り組み、各地で個展を開いている。

会場には、化学反応によって間接的に銅板を腐食させイメージを刻み込む技法など、さまざまな版画の技法を使って繊細に表現した作品のほか、アクリル板に水彩絵の具で絵を描き、紙へ転写する「モノタイプ」で制作した色彩豊かな作品が並び、訪れた人の目を楽しませている。

川村さんは「版画の世界を面白いと思ってもらい、興味を持ってもらえたら」と話していた。

入館料は一般700円、中高大学生500円、小学生以下無料。問い合わせは同館=電話0599(66)1138=へ。