2024年5月16日(木)

▼いつぞや学校長が立て続けに自殺した問題を審議していた市議会で、市教育長が、県教育委員会によると、と答弁した。教員の自殺は毎年数人は出るという。県教委に問い合わせると、理由も含めてそのような調査はしておりませんとけんもほろろだった

▼教職員が参加する協議会で、教員の休職問題が話題になるのも、ひところの定番。かなりの数にのぼり、原因は授業や学校業務の悩みで精神を病むケースが多いという。県教委が昨年8月、採用1年目の教諭対象にアンケートを実施した

▼「教員不足が何よりも大きな問題」と福永和伸県教育長。人が死んでも動かぬ県教委が、新規採用教諭の休職や離職で防止に動く。メンタルヘルス(心の健康)や学習指導などに関する動画を配信するが、学校現場の問題解決が目的ではないらしい

▼採用1年目教諭の一部のみ現状を公表した。精神的な問題などを理由に離職したのが昨年度中9人、一昨年は11人、令和3、2年度はそれぞれ4人。心の問題が原因というのが本当なら、休職者数ははるかに上回り、自殺者もいたのではないか。その他教諭を含めるとどれほどか

▼めいが教諭に採用され喜びあふれていたが、1年後は暗い表情で眠る時間がないと言っていると心配する県内の女性の投書を新聞で見た。アンケートは74%が「学習指導に悩みを抱えている」で、23%が「悩みや疑問を周囲に相談する」ことに消極的

▼「せっかく教諭になったのに辞めてしまうことを防ぐ」と福永教育長。「せっかく」の言葉に時代錯誤を感じる。