休職や離職防ぐ事業開始 新規採用教諭に、三重県教育長会見

【定例記者会見で、離職防止の事業を発表する福永教育長=県庁で】

福永和伸三重県教育長は14日の定例記者会見で、新規採用教諭の休職や離職を防ぐ事業を始めると発表した。メンタルヘルス(心の健康)や学習指導などに関する動画を配信する予定。新規採用者らが交流する機会も設ける。

県教委によると、動画はメンタルヘルスやコミュニケーション、学習指導、学級経営などをテーマに各分野の専門家が講義する形式。8月にも配信を始め、採用予定者向けの研修でも活用する。

新規採用者の交流会では、日頃の悩みなどを気軽に話してもらう。参加は任意で、年に3回ほど開く予定。新規採用者に実施したアンケートや聞き取りの結果を各校の研修に反映させる。

県教委が昨年8月、採用1年目の教諭に実施したアンケートでは、74%が「学習指導に悩みを抱えている」と回答。悩みや疑問を周囲に相談することを消極的に考える教諭も23%に上った。

県内では昨年度中、採用1年目だった教諭のうち9人が、精神的な問題などを理由に離職した。令和4年度中には11人が離職。3年度中と2年度中には、それぞれ4人が離職したという。

福永教育長は「教育現場では教員不足が何よりも大きな問題」とした上で「せっかく教諭になったのに辞めてしまうことを防ぐ。新規採用者が定着できるよう支援に努めたい」と述べた。